塗装技術

大安工業では用途や材質により
プロとして様々な塗装技術をご提案させて頂きます。

  • 焼付塗装

    焼付塗装は、金属の部品やパーツ等の強度を保 持するために施される塗装の一種です。

    メリット: 高温(120℃~200℃)の熱によって硬化する塗料を使用し、主に装飾性・防錆性を高めます。硬度や耐薬品性など機能性が高まる。
    デメリット: 高温で焼く必要があるので、母体の素材が高温に耐えられるものに限られる。
  • 溶剤塗装

    溶剤塗装とは、主に液状の溶剤製品を使用しての塗装で、 シンナーなどの有機溶剤にメラミン・アクリル・ウレタン・ エポキシといった塗料を混ぜ塗布します。
    メリット: 色の調合ができるので、オリジナルカラーが作れる。
    カラーバリエーションが豊富。小ロットも可能。
    デメリット: 過剰膜厚不可、高度が粉体に比べると弱い。塗料がたれて、ムラができる恐れもあり。

    粉体塗装

    (静電塗装)
    粉体塗装は、有害物質を含む溶剤を使用しない工法で人 体や地球にやさしい塗料技術。
    1コートで溶剤塗装の2倍~3倍の膜厚が付く為、納期が お急ぎの場合にも有効。
    膜厚を生かして、防傷の機能性を高めることもできます。
    メリット: 高品位・高耐久性が得られます。凹凸塗料もあるためデザイン性も高い。(石目・ブロンズ等)
    デメリット: コストが溶剤に比べると、2割ぐらい高めになります。色の調合ができないので、色にこだわる場合はメーカーの色見本にある色のみ入手可能。
  • 自然乾燥

    自然乾燥で塗装する場合には、使用用途によって、塗装の膜厚を変えたり、硬化剤の配合を変 えるプロの技の見せ所です。

    メリット: 焼付塗装の窯に入りきらない、大きな サイズの製品は自然乾燥で乾燥できます。
    母材の材料に問わず塗装ができる。(プラスチッ ク・木材など、高温の窯で焼き付けをすると破損 してしまう材料も乾燥できる)
    デメリット: 乾燥に日数がかかる。
  • ローラー、刷毛

    溶剤のため、色の調合が可能
    小ロットでも受注可能
    メリット: 現場問わず塗装が可能(出張もしくは、自社工場内での塗装が可能)
    膜厚を厚くし高膜厚が実現できる。
    デメリット: 乾燥の時間がかかる(自然乾燥のみ対応)
    気泡やハケ目が出る恐れがあり。硬度が焼き付けに比べると弱い、吹きタレができる恐れもあり。

    吹き付け塗装

    溶剤のため、色の調合が可能
    小ロットでも受注可能
    メリット: 現場問わず塗装が可能(出張もしくは、自社工場内での塗装が可能)焼き付けできない素材(木・プラスチック・完成品)にも塗ることが可能。
    熱を入れないので、いろんな母材に塗れる。
    デメリット: 乾燥に時間がかかる、硬度が焼き付けに比べると弱い、吹きタレができる恐れもあり。

塗装工程

厳しい条件に耐えうる品質を追求した塗装工程

脱脂処理

1、溶剤(シンナー)による拭き取り

2、化成処理(ディップ式) 脱脂工程(アルカリ脱脂処理)
皮膜工程(リン酸鉄、皮膜処理)
乾燥工程(バーナー乾燥)

a.(脱脂→水洗→中和調整→化成処理→水洗→湯洗→乾燥)

b.(脱脂及び化成処理(一液タイプ)→水洗→湯洗→乾燥)

塗装

1、下塗り プライマー塗装
①赤サビ色 大日本塗料デリコン
②白  色 ナトコペイント ノンサン下地
③グレー色 久保孝 エッジプライマー
④そ の 他 (上塗りに基づく塗料)

2、上塗り(貴社指定色)

溶剤塗装
①メラミン樹脂塗料
②アクリル樹脂塗料
③ウレタン樹脂塗料
④エポキシ樹脂塗料
⑤その他
粉体塗装
①エボキシ系塗料
②ポリエステル系塗料
③エポ、ポリ系塗料
④その他

乾燥

①固定式乾燥路
W2,350 ×H2,300 × L5,000mm
②焼付塗装乾燥ライン
85m

塗装技術施工例

  • 消火栓カバー粉体焼き付け塗装
    (鉄)

  • 大ロット4000個をコンベアー設備にて吹き付け塗装

  • 三重県内医療施設
    外灯出張塗装

  • バイク溶剤塗装

    オートバイ部品(鉄)
    溶剤焼き付け耐熱塗装

  • 溶剤塗装

    集音サイレンサー(鉄)
    吹き付け自然乾燥塗装

  • 大型部品塗装

    大型モーター(鉄)
    吹き付け自然乾燥塗装

  • 石目調塗装

    石目調塗装灯籠(鋳物)
    粉体塗装(石目調)